
【事業再構築補助金】フランチャイズで利用できる?申請可能な例を紹介
フランチャイズ加盟という内容で事業再構築補助金を活用することは、不可能ではありません。
そもそも事業再構築補助金とは、コロナ禍で不景気の続く企業を応援するために作られた補助金制度です。
つまり、事業再構築補助金が支援するに値すると認めるような、事業再構築を目指せば良いということ。
▼この記事でわかること
・フランチャイズができる事業再構築案
・事業再構築補助金でフランチャイズ加盟するメリット
・事業再構築補助金に申請するための条件
フランチャイズで事業再構築補助金を使うことは可能です。
しかし、店舗を増やすためだけのフランチャイズ加盟を目的にしているなら、事業再構築補助金を認めてもらうことはできないでしょう。
この記事では、フランチャイズで事業再構築補助金に採択されるためにおさえたいポイントを、詳しく解説します。
目次
事業再構築補助金はフランチャイズで利用可能?
フランチャイズへの加盟によって事業再構築補助金を利用することは可能です。
ただし、他の事業で申請をする場合と同様に、一定の要件をクリアしなくてはいけません。
申請に必要な要件をご紹介します。
フランチャイズで事業再構築補助金を利用する要件とは?
事業再構築補助金を利用するために必要な要件は、主に3点です。
フランチャイズ加盟に限らず、どんな事業にて事業再構築補助金に申請する場合にも、同様の要件をクリアする必要があります。
①コロナ禍で売り上げが減ったこと
②事業再構築に取り組むこと
③定められた機関と事業計画を作ること
事業再構築補助金は、申請をしても全ての場合に採択されるわけではありません。
採択されるためには、要件をクリアしていることが最低条件となります。
それぞれの要件についてポイントについて、詳しくは別記事でご紹介しています。
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フランチャイズで事業再構築補助金を活用!再構築案の例
「フランチャイズ」といっても、複数の活用方法があります。
ただし、事業再構築補助金は「事業の革新的な再構築」を目的にしてるため、フランチャイズの活用方法も革新的である必要があります。
一方で、今までの事業を一新して新しい価値を生み出す場合には、事業再構築補助金の採択率は上がります。
では、フランチャイズで新しい価値を生み出す例を紹介していきます。
①関連性のある専門店へのフランチャイズ加盟をする
②全く違う専門店へのフランチャイズ加盟をする
それぞれの例を、もう少し具体的に落とし込んでご紹介します。
フランチャイズ活用例①:関連性のある専門店へのフランチャイズ加盟をする
一見関連性はあるけれど、既存の本事業では手を出していなかった専門性のある事業のフランチャイズ加盟をする例です。
例えば、居酒屋などの飲食店を経営しているお店が、焼肉店のフランチャイズ加盟をするなどのパターンです。
今までの経営を活かしつつ主な業種は同じまま、新しい事業にシフトすることで、革新的な変化を遂げることが求められます。
フランチャイズ活用例②:全く違う専門店へのフランチャイズ加盟をする
既存の事業とは全く関係ない業種へ、フランチャイズ加盟をするという案です。
例えば、飲食店がジムのフランチャイズに加盟することで、既存事業とは全く違う展開を見込むなどがあげられます。
食だけでなく健康を全面的にサポートするなど、業種から変化をさせることで事業再構築を目指します。
採択されない!フランチャイズの事業再構築補助金例
上記では2つの活用例をあげました。
では反対に、フランチャイズの事業再構築例として不採択となる事例もご紹介します。
まず、事業再構築案では必ず、革新的なものを計画しなくてはいけません。
例えば、同業の加盟店を追加するだけの場合、事業再構築補助金に採択されるのは難しいです。
さらに、フランチャイズ加盟料については補助金の対象とすることができません。また、投資のような利用目的になる場合には事業再構築補助金の対象外になるので注意しましょう。
例えば土地や建物を購入したりするなどの場合には、事業再構築補助金の対象外になります。
フランチャイズで事業再構築補助金を活用するメリットとは?
そもそも事業再構築補助金とは、コロナ禍で衰退した経営状況を革新的に変えるために支援されるものです。
つまりフランチャイズに限らずとも、事業の再構築ができれば良いということ。
では、フランチャイズへ加盟することのメリットとはなんでしょうか?
主にあげられるメリットは、下記の3つです。
①チェーン店のブランド力を分けてもらえる
②今後の事業が安定しやすい
③新規事業をゼロから始める必要がない
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
フランチャイズ加盟のメリット①:チェーン店のブランド力を分けてもらえる
チェーン店の加盟を求めている企業は、大きなブランドとして認知度が高いことが多いです。
ブランド自体が広告費を払って宣伝していることも多いため、自ら宣伝に費用をかける必要がなくなります。
経営の基本である認知度を自力でアップさせるための、手間とコストがはぶけるのは大きなメリットです。
さらに、知名度が高いということは、顧客からの信頼を得やすいということです。
ブランドの名前をかりることで、顧客が安心してお店と関係を築いてくれるでしょう。
フランチャイズ加盟のメリット②:今後の事業が安定しやすい
フランチャイズ加盟であればすでに成功し安定している店舗の収益モデルを参考に、どのような立地で事業を行うのか、どの程度の店舗規模にするのかなど、自身の事業の見通しもたてやすいでしょう。
一からノウハウを自力で集めて実践するよりも、すでに成功しているビジネスモデルを味方につけられるのはフランチャイズならではの強みです。
フランチャイズ加盟のメリット③:本部が持つノウハウや仕入・販促などの援助を受けられる
新規事業をゼロから始める場合、仕入れ経路や業界知識、顧客などあらゆるものを自力で手に入れる必要があります。
周りにそびえる競合他社と比べ、経験の差をうめるのは容易ではありません。
フランチャイズに加盟することで、必要最低限の経営力を譲り受けることができるため、ゼロから新規事業を立ち上げるときと比べて失敗しにくいです。
特に今までとは違う業種に手を出そうとしているなら、フランチャイズを考慮するのも手でしょう。
事業再構築補助金はフランチャイズで利用も可能!事業再構築案はしっかり練ろう
フランチャイズに限らず、どんな業種で事業再構築補助金を申請する場合にも、事業を再構築するための案をしっかりと組み立てる必要があります。
特にフランチャイズの場合、加盟をすれば事業の再構築になると考えてしまいがちですが、それでは不十分です。
革新的な事業再構築案を練ることで、採択率をあげていきましょう。
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