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【ものづくり補助金】個人事業主は申請できる?採択率やポイントを解説!

【ものづくり補助金】個人事業主は申請できる?採択率やポイントを解説!

更新日:2025/4/2

公開日:2022/4/2

これから新しいことに挑戦しようとしている中小企業にとって、「ものづくり補助金」はありがたい補助金制度です。

個人事業主としても利用したいものですが、一定の条件をクリアしていないと申請はできません。

▼この記事でわかること
・個人事業主はものづくり補助金の対象?
・ものづくり補助金の要件
・ものづくり補助金の採択率
・個人事業主がおさえるべきポイント


結論としては、個人事業主もものづくり補助金への申請は可能です。

この記事では、ものづくり補助金に申請したいと考える個人事業主の方に向けて、申請要項やポイントまで解説します。

個人事業主の採択は難しいと言われることもありますが、採択されることはじゅうぶんに可能です。

ポイントをおさえて、採択率をあげられるよう着実に準備を進めてくださいね。

個人事業主はものづくり補助金に申請可能

ものづくり補助金の対象になるためには、中小企業者である必要があります。
つまり、大企業はものづくり補助金を受けることができません。


中小企業者に当てはまるためには、一定の基準を下回っていることが条件になります。

個人事業主はこの基準を下回るため、中小企業者ではなくても補助金が受けられるということです。


▼中小企業者の条件

<業種><常勤従業員数><資本金>
小売業50人5,000万円
サービス業
(ソフトウェア業・旅館業・情報処理サービス業以外)
100人5,000万円
卸売業100人1億円
旅館業200人5,000万円
ソフトウェア業・情報処理サービス業300人3億円
製造業・運輸業・建設業300人3億円
上記以外の業種300人3億円

上記の基準を下回っている場合、中小企業として認められます。

個人事業主の場合、資本金が0円であるはずなので、要件に当てはまります。

ものづくり補助金の対象になる要件とは?

ものづくり補助金には複数の募集枠が用意されており、どの枠に応募するかによって要件は異なります。

募集枠それぞれの応募要件については、別記事で詳しく解説しています。

【参考記事】ものづくり補助金はどんな補助金?概要まとめ

今回は、全ての募集枠にあてはまる基本要件をご紹介します。

①事業計画期間において、従業員及び役員それぞれの給与支給総額を年率平均2.0%以上増加させること、または従業員及び役員それぞれの1人あたり給与支給総額の年平均成長率を事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上増加させること。
②事業計画期間において、事業場内最低賃金(補助事業を実施する事業場内で最も低い賃金)を、毎年、事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準とする。
③事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年平均成長率3.0%以上増加。
④(従業員数21名以上の場合のみ)次世代育成支援対策推進法第12条に規定する一般事業主行動計画の策定・公表を行うこと。


なお、上記3つの要件を3~5年で全て満たすための事業計画を作っていることが、ものづくり補助金の基礎要項となります。

す。

従業員がいない場合や一人社長の場合の「給与支給総額」の増加要件の満たし方

応募時に従業員がいなくても、事業計画期間中に採用の計画がある場合は、それに沿った目標値の設定をする必要があります。採用の計画がない場合は、目標値の設定は不要ですが、実際に予定外の新規雇用があった場合は、事業所内最低賃金基準値30円以上高い水準は達成する必要があります。なお、別途役員についての目標値の設定は必要です。

ものづくり補助金の採択率は?

ものづくり補助金での個人事業主の採択率のデータは公表されていませんが、ものづくり補助金の全体採択率は年々上がっている傾向があることから、個人事業主の採択率も上がっていると考えられます。


事業計画書で「なぜこの事業に革新性があるのか、生産性向上が見込めるのか」を具体的に説明できれば、採択される可能性はじゅうぶんにあると言えるでしょう。

詳しい採択率や採択された企業の一覧は、ものづくり補助金の公式ホームページから確認できます。

>>ものづくり補助金採択結果ページはこちら

個人事業主にものづくり補助金は難しい?ポイントを解説

個人事業主は、ものづくり補助金で採択されるのが難しいと言われています。

なぜ難しいのか、理由を紹介していきます。


①事業計画書の作成が難航しやすい
②投資に必要な最低限の資金が用意できない
③従業員が足りない


それぞれについて解説します。

難しい理由①:事業計画書の作成が難航しやすい

事業計画書は、ものづくり補助金の申請時に必ず作成が必要な書類です。

採択の成否をわけるカナメと言っても過言ではない重要な書類だからこそ、時間をかけてじっくりと完成度を上げていくのがポイントになります。

とはいえ、個人事業主の場合は通常業務も全て自分1人で行っている人が多いため、事業計画書にかける時間を取れない人も多いです。

手が回らないと判断した場合は、代わりに作成をしてくれる補助金支援会社へ依頼をするのも良いでしょう。

難しい理由②:投資に必要な最低限の資金が用意できない

最低限の投資金額が定められており、それを下回る場合にはそもそも補助金投資ができません。

例えば、補助金が3分の2受けられる場合の最低投資金額は150万円です。

個人事業主の場合、そもそも必要となる設備投資が少額になることも多く、補助金の対象にならないことがあります。

難しい理由③:従業員が足りない

ものづくり補助金対象の事業には、事業に従業員をあてることが求められます。

個人事業主の場合、新しく人員を募集することから始める必要があることも珍しくないため、従業員が足りないことが理由に申請できないケースも多いです。

個人事業主のものづくり補助金の採択事例をご紹介!

ものづくり補助金の採択事例は、ものづくり補助金総合サイトの「成果事例検索」で確認できます。個人事業主の事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考:成果事例検索

事例1:料理宿 宮寿司

北海道の料理宿「宮寿司」は、地域資源を活用した新たな商品開発に取り組みました。真空包装機や冷凍機を導入し、地元・南檜山産アスパラガスをペースト状に加工し、ドレッシングや調味料などへの商品展開を実施。これにより、地域農産物の付加価値を高めるとともに、観光客向けのお土産品としての需要拡大も図っています。また、製造工程の効率化や衛生管理体制の強化にも取り組み、地場産業の活性化に貢献しています。

事例2:おみ農園

茨城県の「おみ農園」は、県特産の高糖度干し芋の安定供給と需要に応じた生産体制の確立を目指し、ものづくり補助金を活用しました。 具体的には、最新の乾燥設備や品質管理機器を導入し、生産効率と製品品質の向上を実現しました。​これにより、季節や天候に左右されない安定した供給が可能となり、顧客満足度の向上と販路拡大に成功しました。​さらに、地域農業の活性化にも寄与し、地元産業の発展に貢献しています。

個人事業主がものづくり補助金を申請する際に必要な書類

個人事業主と法人で提出する書類に大きな違いはありませんが、決算書等に関して、個人事業主は「直近 2 期分の確定申告書(第一
表~第五表(申告時に提出したもののみで可))を PDF 形式で提出する必要があります。

個人事業主もものづくり補助金に申請可能!万全にして挑もう

個人事業主も、ものづくり補助金に申請することは可能です。

申請のためには要件をクリアしている必要があるとお伝えしましたが、中小企業も同じことです。

準備を万全な状態に整えて挑めば、採択される可能性は大いにあると言えるでしょう。

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