【サプライチェーン補助金】補助額、補助率、対象事業やその他要件など
「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(2次公募)」の詳細が正式発表されました。
サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金とは、新型コロナ拡大に伴い、国内サプライチェーンの脆弱性が顕在化したことから、生産拠点の集中度が高く、サプライチェーンの途絶によるリスクが大きい重要な製品・部素材等について国内の生産拠点等の整備を進めることにより、サプライチェーンの強靭化を図ることを目的としています。
補助対象となるのは以下の3種類です。
- 補助対象事業A
- 補助対象事業B
- 中小企業特例事業
要件や必要書類がそれぞれ異なるため、自社がいずれの補助対象となるかあらかじめ確認が必要です。
今回は補助対象事業A・Bについて対象となる事業や要件・補助率を詳しく説明します。
補助対象事業Aの概要
補助対象事業Aの対象となる事業
補助対象事業Aの対象となる事業は、以下の3点を満たす必要があります。
- 生産拠点の海外集中度が高い
- サプライチェーン毀損によるリスクが大きい重要な製品や部素材の供給が途絶えるリスクも高い
- 生産拠点を整備する予定
補助対象事業Aの要件
補助対象事業Aの要件は以下の3点を満たすことです。
- 生産拠点の海外集中度が国内全体で50%以上
- レアメタル・レアアースなどを含む製品・部素材(後述)で、サプライチェーン毀損リスクが高い
- 設備機械装置の性能が最新である
製品・部素材の例としては、デジタル関連(半導体・次世代自動車・ロボット部品・ドローン部品など)やグリーン関連(電動車・航空機・定置用蓄電池など)が当てはまります。
補助対象事業Bの概要
補助対象事業Bの対象となる事業
補助対象事業Bの対象となる事業は、以下の3点を満たす必要があります。
- 感染症の拡大などに伴い、供給が追いつかなくなる恐れのある製品
- 感染症対策や医療サービス確保のために必要な物資
- 生産拠点を整備する予定
補助対象事業Bの要件
補助対象事業Bの要件は以下の2点どちらかに当てはまることです。
- 医療関係製品(ワクチン用注射針・医療用ゴム手袋・ドライアイスなど)を生産する工場
- 医薬品 低温物流施設
補助対象事業A・Bの補助率に関して
補助対象事業A及びBの補助率は企業の規模によって異なります。
いずれも限度額は100億円、建物取得費・設備費・システム購入費が対象経費です。
大企業
- 1/2以内:補助対象経費30億円以下の部分
- 1/3以内:補助対象経費30億円より大きく100億円以下の部分
- 1/4以内:補助対象経費100億円より大きい部分
中小企業
- 2/3以内:補助対象経費30億円以下の部分
- 1/2以内:補助対象経費30億円より大きく100億円以下の部分
- 1/4以内:補助対象経費100億円より大きい部分
まとめ
中小企業を支援する「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」補助対象事業A・Bについて解説しました。
商品供給が滞らないよう整備を行う中小企業に対し、経費の3分の2(上限5億円)が支援されます。
受付期間は令和3年5月7日までと短いです。
自社がどちらの補助対象事業に該当するかを確認し、早急に資料作成に入りましょう。
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中小企業向けの補助金制度なども解説しておりますので、ぜひご覧ください。
参考:補助金詳細 | jGrants ネットで簡単!補助金申請 | jGrants
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