
【2021年最新版】中小企業政策「4つの類型」とは
2020年12月17日、中小企業政策審議会制度設計ワーキンググループ(第6回)が開催。
同月1日の成長戦略会議における「実行計画」を踏まえ、今後の中小企業政策の方向性が議論されました。
報告書によると、中小企業・小規模事業者の類型と成長の方向性が明確になりました。
今後の中小企業政策は「守る」ものから「成長を支援する」ものへと変わるようです。
今回は中小企業・小規模事業者の類型について解説しますので、自社がどちらに該当するか確認していきましょう。
地域資源型

「地域資源型」は、地域資源の活用などにより、付加価値の高いビジネスを展開している事業です。
地元食品の加工・販売が分かりやすいでしょう。
例えば島根県海士町では「町を丸ごとブランド化」し、さまざまな特産品を全国販売しています。
- さざえカレー
- 隠岐牛
- いわがき春香
魚介類の鮮度を保つ特殊技術「CAS」を導入したことで、遠く離れた消費者にも届けられるように工夫しました。
さらに、知名度が高まり、Iターン・Uターンの人数が増え、地域が豊かになったそうです。
地域の魅力を他の人に知ってもらい地域経済を活発化する、これが「地域資源型」のゴールでしょう。
地域コミュニティ型

「地域コミュニティ型」は、地域の生活・コミュニティを支える事業です。
例えば、以下のような事業を指します。
- ガソリンスタンド
- 移動スーパー
- 宅配
ほかにも医療・福祉など、地域住民の暮らしに密着する事業です。
類型別の割合では、全体(非製造業)の55.4%が「地域コミュニティ型」に該当します。
グローバル型
「グローバル型」はグローバル(海外)展開などにより地域の中堅企業への成長を目指す事業です。
拠点は国内に残しつつ、製品・サービスを海外に輸出したり、海外で生産・提供したりすることで、規模を拡大していきます。
ものづくり補助金の「グローバル展開型」では補助金金額上限が3,000万円と高額ですから、中小企業政策の本気度が伺えますね。
サプライチェーン型

「サプライチェーン型」は独自技術を用いて、サプライチェーンの中で活躍し、生産性向上を実現する事業です。
商品・サービスは消費者の手に届くまでの、
- 調達
- 製造
- 流通
- 販売
といった流れを「サプライチェーン」と言います。
類型別の割合では、全体(製造業)の34.5%が「サプライチェーン型」に該当します。
サプライチェーン全体を最適化すると、商品供給の効率化、売上の増加につながります。
まとめ
中小企業政策審議会制度設計ワーキンググループ(第6回)が開催され、中小企業・小規模事業者の類型と成長の方向性が報告書にまとめられました。
類型とは次の4つです。
- 地域資源型
- 地域コミュニティ型
- グローバル型
- サプライチェーン型
自社がどの類型に当てはまるか、確認できたでしょうか。
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