
【事業再構築補助金】申請や採択は難しい?採択率を上げるポイントや難易度を解説!
更新日:2022/11/05
公開日:2022/10/05
「事業再構築補助金に採択されるのは難しいだろうか?」と気になっている経営者様へ。
全体の採択率は約43.5%と、それほど難しくないように感じます。
しかし通常枠のみで計算すると約37.3%と低く、入念な準備が必要だと分かります。
そこで今回は、事業再構築補助金の難易度や採択率を上げるポイントを解説します。
事業再構築補助金の難易度は?

事業再構築補助金の難易度を採択率から見ていきましょう。
事業再構築補助金 全体の採択率は約43.5%
事業再構築補助金の採択結果は事業再構築補助金公式サイトにて公表されています。
過去の採択率は以下の通りです。
採択率 | 採択件数 | 応募件数 | |
---|---|---|---|
第6回公募 | 50.0% | 7,669 | 15,340 |
第5回公募 | 46.1% | 9,707 | 21,035 |
第4回公募 | 44.8% | 8,810 | 19,673 |
第3回公募 | 44.4% | 9,021 | 20,307 |
第2回公募 | 44.9% | 9,336 | 20,800 |
第1回公募 | 30.2% | 5,150 | 17,050 |
※第1回公募は通常枠・卒業枠・グローバルV字回復枠のみ計算
第1回公募から第6回公募を見ると、採択率は約43.5%です。
ざっと4割強は採択される計算になり「意外と難しくないのかも」と思うかもしれません。
しかし、これまでの補助金と違い事業再構築補助金では、認定支援機関の支援や銀行等の助言を反映して応募したこれまでにないハイレベルな事業計画の競争であること、またこの採択率はすべての応募枠を合算した数字が示されているということを踏まえて検討しなければなりません。
また、この数字は、「回復・再生応援枠」や「最低賃金枠」の採択率が50%〜60%と高めで、全体の採択率を引き上げている状態ということも考慮する必要があり、「通常枠」の採択率はさらに下がります。
通常枠のみの採択率は約37%
通常枠に絞って採択率を計算してみました。
採択率 | 採択件数 | 応募件数 | |
---|---|---|---|
第6回公募 | 45.5% | 5,297 | 11,653 |
第5回公募 | 39.8% | 6,441 | 16,185 |
第4回公募 | 37.9% | 5,700 | 15,036 |
第3回公募 | 37.0% | 5,713 | 15,423 |
第2回公募 | 36.3% | 5,367 | 14,800 |
第1回公募 | 30.1% | 5,092 | 16,897 |
※第1回公募、第1回公募は中小企業の通常枠のみ計算
通常枠のみの採択率は約37.3%と低く、他の補助金制度と比べて難易度は高いと言えます。
厳しい審査を通過するために、入念な準備が必要です。
参考:事業再構築補助金
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採択率を上げるポイント

事業再構築補助金の審査を通過するために以下のポイントを押さえましょう。
- ポイント1.書類不備をなくす
- ポイント2.専門家のサポートを受ける
- ポイント3.加点項目を満たす
それぞれ詳しく説明します。
ポイント1.書類不備をなくす
事業再構築補助金に応募したが、書類不備によって申請要件を満たさなかったー。
実はよくあるケースです。
せっかく書類を用意したのに、審査してもらえないのは時間もお金ももったいないですよね。
例えば第3回公募の通常枠では、応募件数15,423のうち、申請要件を満たせなかったのが1,320件でした。
不受理率は8.6%と少ないですが、応募時点で落ちる可能性もあることを覚えておきましょう。
特に通常枠以外では追加書類が異なるため、応募前に必ず確認してください。
ポイント2.専門家のサポートを受ける
事業再構築補助金に申請する際、事業計画書の提出が必須です。
事業計画書には以下のような情報を詳細に記載しなければいけません。
- スケジュール
- 実施体制(担当者)
- 開発予定の商品
- 資金調達計画
- 売上や収益の根拠
自社のみで作成すると、どうしてもお金に関する計画が甘くなってしまいます。
税理士や商工会など専門家のサポートを受けることで、より具体的で説得力のある事業計画書へと近づけます。
審査員の方々に必要性を感じてもらえるような書類を完成させましょう。
ポイント3.加点項目を満たす

事業再構築補助金には、毎回1万〜2万という事業が応募されます。
その中で審査を通過するために、できるかぎり加点項目を満たしましょう。
加点項目を簡単にまとめました。
- 2021年10 月以降、売上高が2020年または2019年同月比で30%以上減少している
- パートナーシップ構築宣言を行っている(大規模賃金引上枠、グリーン成長枠)
- 中小企業活性化協議会などから支援を受けており、事業再生を計画している
- 経済産業省が行うEBPMに協力する
- 原油価格・物価高騰により、2022年1月以降、売上高が、2019年~2021年同月と比較して 10%以上減少している
詳しくは事業再構築補助金公式サイト「公募要領」にてご確認ください。
参考:事業再構築補助金
まとめ
今回は、事業再構築補助金の難易度や採択率を上げるポイントを解説しました。
全体の採択率は約43.5%、通常枠のみでは約37.3%となります。
採択率から見ると、他の補助金制度よりも審査通過は難しいと言えるでしょう。
しかし以下のポイントを押さえれば採択の確率を上げることができます。
- ポイント1.書類不備をなくす
- ポイント2.専門家のサポートを受ける
- ポイント3.加点項目を満たす
事業再構築補助金を受け取るために今から準備を始めましょう。
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