【事業再構築補助金】事業再編で実際に採択された事例・活用例を紹介
事業再構築補助金の事業再編は、合併・事業譲渡などを行う予定の企業が申請する類型になります。
中小企業 経営者の皆さんは「具体的にどのような事業計画が採択されたのだろうか」「自社は該当するのだろうか」と気になりますよね。
そこで今回は事業再構築補助金の事業再編について実際に採択された事例・活用例を紹介します。
株式会社北岡本店(居酒屋向けから小売マーケットへ参入)
株式会社北岡本店は10年前からリキュール製品の企画・開発・製品化に力を入れてきました。
商品はモンテローザや笑笑・鳥貴族など有名店にて取り扱われています。
ヒットした商品には「吉野物語シリーズ」や「至高シリーズ」が挙げられます。
また、マカデミアンナッツを溶かしたリキュール製品はカルディ社と提携して製品化しました。
その結果、令和元年9月期には売上10億円、経常利益も2年連続で1億円を計上します。
しかしコロナの影響で居酒屋での消費が激減、売上が16%程度減少してしまいました。
新分野展開
株式会社北岡本店はコロナが収まったとしても”外飲み”の需要はもとに戻らないと考え、新製品の開発と新市場への参入を検討しています。
アルコール飲料市場全体は下がりつつありますが、”家飲み”傾向が強くなったためか、リキュールの消費は伸びています。
そこで、取得済みの「植物性乳酸菌」特許を活用し、以下のような商品を実現予定です。
- 乳酸菌入り果実リキュール
- 乳酸菌飲料
- 乳酸菌原液
これによりコンビニ・スーパー・ネット通販への販路拡大も可能になり、”家飲み”需要にも対応できます。
事業再編
事業再構築補助金の事業再編は新しい事業を行ったり、製造方法を変更した上で、組織再編行為を行う企業が対象です。
組織再編行為とは、具体的に以下を指します。
- 合併(吸収合併・新設合併)
- 会社分割
- 事業譲渡
- 株式交換
- 株式移転
株式会社北岡本店は新しい製品で新たな市場に進出するため新分野展開に該当し、なおかつ清酒事業の縮小を検討しており、事業再編にも該当します。
事業再構築補助金の事業再編は他の4つの類型いずれかを満たし、加えて組織再編行為を行う必要があるのです。
まとめ
今回は事業再構築補助金の事業再編について事例・活用例を紹介しました。
株式会社北岡本店は居酒屋向けのリキュール製品を主な事業としていましたが、コロナにより需要が大幅に下がりました。
今後も”外飲み”需要は回復しないと考え、”家飲み”のために「植物性乳酸菌」特許を活用した新製品を完成させます。
コンビニ・スーパーほか新しい市場へ参入できると考えています。
加えて、清酒事業の縮小も検討中で、事業再構築補助金の新分野展開・事業再編に当てはまります。
コロナの影響で売上が低迷している中小企業経営者の皆さん、事業再構築補助金の事業再編を活用してみてはいかがでしょうか。
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参考:事業再構築補助金
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