【事業再構築補助金】”スケジュール”や”採択されやすい業種”などを解説します!(8回、9回締め切り向け)
更新日:2023/01/16
公開日:2021/10/23
事業再構築補助金の具体的なスケジュールや流れ、また採択されやすい業種について解説していきたいと思います!
事業再構築補助金のスケジュールは?
事業再構築補助金は、経済産業省によって2021年より始まった補助金で、2023年以降も引き続き継続することが予定されています。
本記事更新段階では、第8回公募の申請期間は1月13日に締切、第9回は3月24日締切となっています。
第8回の採択発表と、第9回の締切は2023年の3月中下旬以降とされています。この第8回の採択発表と、第9回の申請締切の時期が重なっているため「採択発表を待って、不採択の場合はすぐに対策して次の公募に申請する」という保険がありません。
申請から採択まで主な流れは?
申請から採択後まで大まかな流れについてご説明します。
①申請書類の準備
申請書類は、コロナによって売り上げが減少したことを示す決算書や、再構築事業に関する事業計画書など様々な書類が必要となります。詳しくは、公募要領(第8回)等をご参照ください。
また事業計画書は、経済産業省が定めた認定経営革新等支援機関と共に作成する必要があります。
(この際、認定支援機関が作成した、確認書が必要になります。また、補助金額が3000万を超える場合は別途、金融機関の確認書が必要となります。)
この事業計画書には定められたフォーマットがなく、A4サイズで15枚まで(補助金額が1500万円以下は10枚まで)となっています。
公募要領等を確認しながら、頼れる認定支援機関と緻密な事業計画書の作成が必要となります。
②gBIzID プライムアカウントの取得
この補助金は、申請から必要書類の提出まで、全てが原則オンライン申請のみになっています。
その際、利用するサイトがgBIzID プライムというサイトになります。
gBIzIDプライムの利用にはアカウントの登録が必要になりますが、その登録は交付までに1週間ほどかかる場合がありますので、補助金に申請するご予定のある方は早めにご登録をお勧めします。
※既に取得済みの場合、暫定Gビズプライムアカウントを用いて申請することも可能ですが、2022年7月1日以降新たに取得することはできません。
③採択審査の結果通知
申請後、事務局から申請者全員に採択か不採択かどうかの通知があります。もし採択になった場合は、会社名や事業計画名、認定支援機関名などが公表されます。
④補助金の交付申請
先程の採択結果はいわば内定のようなもので、実際に補助対象経費の精査などが、補助金の交付申請でなされます。
(補助対象外の経費等が含まれていた場合は補助金額が減額されたりすることもあります。)
⑤補助金対象事業実施期間(最大で交付決定日〜12ヶ月or14ヶ月)
補助事業を実施する期間になります。設備投資や建物の改修などを行います。
場合によっては事業の進捗などの遂行状況を事務局に報告する必要があります。
⑥補助金の実績報告
補助事業が完了したら、購入した物品等の支払書類や、実施結果等を実績報告書として事務局に提出します。事業期間内に全ての物品の支払いを終えている必要があります。
⑦請求・支払い
補助事業を経て、補助金が事業者へ支払われます。
ここでポイントなのが、この補助金は原則”後払い”だということです。
⑧フォローアップ
補助期間終了後も、フォローアップとして、5年間の事業化状況の報告が必要となります。
採択されやすい事業類型や業種などは?
続いて、公式発表されたデータから、採択されやすい事業類型や業種について解説したいと思います。
採択されやすい事業類型は?
第7回の採択結果が公表され、全体の採択率は、51.1%でした。
事業再構築補助金には、事業類型として様々な枠があるので、その中で特に採択率が高いものを紹介します。
最低賃金枠 第7回採択率:80.7%
まず、一番採択率が高かったのが最低賃金枠です。この事業類型は、最低賃金引き上げの影響を受け、その原資の確保が困難な特に業況の厳しい中小企業等の事業再構築を支援する枠になります。
この事業類型は、申請件数が162件のうち、採択数が131件でした。
ちなみに事業再構築補助金は、認定経営革新等支援機関の確認書が必須なため申請時点で完成度の高い事業計画書が提出されているはずなので、これまでの補助金と比較すると採択率だけで難易度を比較するのは困難です。
採択されやすい業種は?
事業再構築補助金において、採択されやすい業種はあるのでしょうか。
いつのグラフは、事業再構築補助金事務局が示した資料で、第7回公募の採択割合を業種別にまとめたものになります。
製造業が最も多い
上のグラフを見ていくと、採択件数ベースで一番採択数が高い業種は、製造業になり、全体の24.6%になります。
次に多いのは「宿泊業、飲食サービス業」
次に、採択数が多かったのは、卸売業・小売業で15.3%でした。
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監修
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執筆
アアル株式会社 取締役
中小企業診断士として、日々お客様の経営に経営改善に取り組んでいます。製造業、1次産業のお客様を担当することが多いです。
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