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【ものづくり補助金】不採択になる理由は?事例と改善策をご紹介

【ものづくり補助金】不採択になる理由は?事例と改善策をご紹介

更新日:2024/01/17

公開日:2022/12/03

ものづくり補助金に申請したが不採択だった…という方へ。

最大2,000万円の補助を受けられる機会ですから、簡単に諦めたくないですよね。

ぜひ書類を見直して再度申請してみましょう。次こそ採択されるかもしれません。

今回はものづくり補助金が不採択になる理由と改善策を紹介します。

ものづくり補助金が不採択になる理由

ものづくり補助金が不採択になる主な理由はこちらです。

  • 要件を満たしていない
  • 審査項目に基づいていない
  • 事業計画の実現性が低い

それぞれ詳しくみていきましょう。

要件を満たしていない

そもそもものづくり補助金の要件を満たしていない場合、採択には至りません。

基本要件は以下の通りです。

  • 給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させる
  • 事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上にする
  • 事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加させる

要件が変わっている場合もあるため、書類を作成する前に必ず公募要領を確認してください。

参考:公募要領について|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

審査項目に基づいていない

ものづくり補助金の審査項目を踏まえていない申請書では不採択になる可能性が高いです。

審査項目は公募要領にて記載があり、簡単にまとめたものが以下になります。

  • ものづくり補助金の要件を満たす(補助対象事業としての適格性)
  • 新しい商品サービスを作る、もしくはものづくり技術等の高度化を行う(技術面)
  • 収益が見込める(事業化面)
  • 地域の経済成長につながる(政策面)

さらに加点項目・減点項目もしっかり書かれているため、審査基準が分かりやすくなっています。

審査項目・加点項目・減点項目を理解することが採択につながると言えるでしょう。

事業計画書の実現性が低い

ものづくり補助金の審査項目に含まれている「事業化面」は実現性が高いかどうかです。

つまり審査員が「この事業に投資すれば、計画通り売上が立つだろう」と思えるかどうかということです。

例えばこのような事業計画は実現性が低いと見なされます。

  • 事業計画の内容が曖昧
  • 明確なスケジュールが組まれていない
  • 設備投資の金額が売上計画と比較して多すぎる
  • 根拠のない売り上げ見込み

ものづくり補助金が不採択になったらどうなる?

もしものづくり補助金不採択になった場合、次回以降の募集回で再度申請を行うことが可能です。ただし、申請要件や必要書類は変更になる可能性がありますので公募要領はよく確認するようにしましょう。

不採択から再申請する際のポイント

再申請の際のポイントはこちらです。

  • 不採択理由を事務局に確認
  • 加点項目が満たせるように努力する
  • 事業計画書を第三者に見てもらってアドバイスをもらう

採択事例から見る、改善のヒント

ここからはものづくり補助金に採択された事例をピックアップし、不採択との違いを見ていきます。

改善策を見つけ、次回では申請に通るように手直ししていきましょう。

参考:成果事例検索

株式会社三協:強みを活かして売上拡大へつなげる

事業計画では、自社の強みを明らかにする必要があります。

他社より優れている点や自社にしかない特徴がしっかり分かっていれば、競合他社がいても売上を伸ばしていけます。

例えば株式会社三協は、レンタルおしぼり事業で北関東・南東北エリアのシェア率が80%以上です。

おしぼりの洗濯技術に対する信頼性が高く、ユニフォームレンタル事業でも着実に依頼を増やしてきました。

ただしユニフォームをたたむ工程が手作業のため、1時間あたり60着が限界でした。

そこでものづくり補助金で「自動でたためるユニフォームフォルダー」を導入し、1時間に500着対応できるようになりました。

現在ユニフォームレンタル事業ではシェアが低いものの、信頼性や対応能力を活かし、シェアを拡大していく予定です。

株式会社バターのいとこ:地域経済に貢献する

地域経済への貢献は「政策面」に該当します。

例えば株式会社バターのいとこは焼き菓子「バターのいとこ」を製造・販売する会社です。

地元の食材を使った商品で観光客にも人気ですが、開店と同時に売り切れてしまうほどで、生産性の低さが課題でした。

そこでものづくり補助金を利用し、生地づくりから成形まで行うミニモルダーを導入します。

生産量が増えたために道の駅・地元でも販売できるほか、雇用増加につながり、地域経済に貢献しています。

有限会社宮田製作所:売上見込みの根拠を説明する

事業計画では実現性が重視されるため、売上見込みなどの数字に説得力を持たせなければいけません。

例えば有限会社宮田製作所はコンベアチェンを加工する会社で、将来的には売上高1億7,000万円を見込んでいます。

この数字は大手メーカーと取引している点や、コンベアチェン業界のシェア率や今後の市場規模を踏まえて予測を立てています。

市場ニーズや市場規模を明確にした上で、売上見込みを説明することが採択のポイントとなります。

まとめ

今回はものづくり補助金が不採択になる理由と改善策を紹介しました。

申請が通らない主な理由は以下の3点です。

  • 要件を満たしていない
  • 審査項目に基づいていない
  • 事業計画書の実現性が低い

不採択になってしまったら、この理由に当てはまっていないか確認してみましょう。

また、実際に採択された事例と比較し、事業計画書をブラッシュアップしていくことも重要です。

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